平成最後の定期試験が始まります。
来週から「平成最後の」定期試験が始まります。
去年の末頃から「平成最後の」のフレーズはよく耳にしました。現在は平成31年で、4月30日までは平成31年だそうです。普段、平成や昭和などの元号は使わないので、書類や申請書の記述において元号で何年なのか分からなくなったときに、定期券の期限を参考にしていました。ところが、2枚持っているうちの1枚は元号表記で「31.-3. -4」となっていますが、もう1枚は「2019. -2. -7」となっています。平成2019年まで有効?
新元号は5月1日からで、4月に新元号が発表されるそうですが、コンピューターなどの日付では西暦が主に使われており、元号に変換する必要があるシステムでは修正が大変だと思います。4月30日は平成31年4月30日で、5月1日から「『新元号』元年5月1日」となるそうです。平成30年5月1日の1年後は「『新元号』元年5月1日」で、2年後は「『新元号』2年5月1日」ですが、平成30年4月30日の1年後は「平成31年4月30日」で、2年後は「『新元号』2年4月30日」です。では、平成30年1月1日の500日後は? ……ん?
そもそも、「元年」というのは「1年」を意味し、昭和0年や平成0年は存在しません。ここにも日付処理の面倒臭さが生じるのです。西暦では現在2019年で、普段ややこしいことになりませんが、普段使う西暦にも西暦0年はありません。つまり、西暦1年の前の年は紀元前1年です。少しややこしい。(インドや天文歴、国際規格には「0年」があるらしいです。)
「0」が本来の「0」として日本で使われるようになったのは明治になってからです。「0」を意味する漢字「零」はありましたが、数量を表すのに使用していませんでした「50」は「五十」や「五拾」と表記し,「五〇」や「五零」は用いませんでした。ちなみに、「零」は「れい」と読み、本来「ゼロ」とは読みませんでしたが、現在は「ゼロ」と読んでも怒られません。「0」の考え方は日本ではかなり新しく、昔は生まれたときから1歳で、今でも地面と同じ高さの階を1階と言います。(0階は他の国のほとんどで存在しませんが。)散切り頭だけでなく、「0」にも「文明開化」の音がしそうです。
「『文明』を体感するために…」と言う理由で定期試験で0点を取らないように、しっかりと勉強し、試験に臨んでください。0日前まで勉強をしないのもよくありません。